
止まる事を知らない猫ブーム!!!!
私の子供の頃は日本猫を飼っている人が多かったのですが、昨今では洋猫を飼っている人が多いですねー。
中でも人気な猫種と言えば、「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」!
どちらも特徴的な猫ちゃんで、魅力的です。
今回は、「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」を比較していきます!
「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」の見た目を比較
「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」は、どちらにも外見にわかりやすい特徴があります。
- 「スコティッシュフォールド」は、折れ耳
- 「マンチカン」は、短足
しかし、この特徴が現れない子が生まれる可能性もあります。
それぞれの外見を比較していきましょう。
「スコティッシュフォールド」は、垂れ耳

「スコティッシュフォールド」の特徴は、前に折れ曲がった折れ耳です。
「フォールド」とは英語で「折れ曲り」とう意味があり、優性遺伝によって受け継がれます。
元々折れ耳で生まれるのではなく、生後13日目〜23日目にかけて耳が折れ始めるのが特徴です。
しかし、成長しても耳が折れない子もいます。
折れ耳はビジュアルの可愛さだけでなく、通常の猫耳よりも耳の伝染病にかかりにくいでしょう。
また、短めの首と丸い顔でふっくらとした頬を持っています。
特にオスは頬の肉付きが良いので垂れているようにも見え人気です。
大きな瞳をしており、目の色は大体が銅色をしていますが毛色によって異なります。
丸みを帯びた小柄な体つきも独特です。
「スコティッシュフォールド」には短毛種と長毛種がおりますが、長毛種は「出会えれば幸運」と言われるほど希少とされています。
「マンチカン」は、短足

「マンチカン」の特徴は、名前の由来にもなっている短い四肢です。
まるで、犬のダックスフンドやコーギーのような短い脚をしています。
この脚は、染色体の優性突然変異によって生まれました。
しかし、足の長さが普通くらいの子も多くいます。
「マンチカン」は、あらゆる種類の猫と交配した歴史があるため頭の形や毛の色などは様々です。
「ペルシャ」や「シャム」、「アビシニアン」などと掛け合わせているブリーダーもいれば「デボンレックス」のような縮れ毛や「アメリカンカール」のように曲がった耳を持った「マンチカン」も見られます。
また体調より少し短く動作豊かな尾を持っており、歩き方も特徴的です。
尾を立てて腰を振り、ファッションモデルのようなキャットウォークをします。
「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」の性格を比較
続いて、共に暮らす上で重要となる性格を比較します。
- 「スコティッシュフォールド」は、のんびり屋さん
- 「マンチカン」は、陽気で好奇心旺盛
それぞれ見ていきましょう。
「スコティッシュフォールド」は、のんびり屋さん
「スコティッシュフォールド」は、のんびりと穏やかな性格をしています。
あまり感情を表に出しません。
基本的には知らない人にも甘えるほど人懐っこく、人間といるのを好みます。
また、とても遊び好きです。
しかし例外もいて、目が合うと逃げたり抱かれるのを嫌う子もいます。
要求のあるときだけ人の前を横切り、餌が欲しいということを主張するなんて子もいるでしょう。
「マンチカン」は、陽気で好奇心旺盛
「マンチカン」は陽気な性格をしており、好奇心が強いです。
遊び好きで、家族や他のペットともわりと馴染んでくれるでしょう。
甘え上手で人懐っこく、スキンシップも喜んでくれます。
しかし、個体差もあるので嫌がる子には過度なスキンシップは避けたほうが良いです。
メスは自立心が高いため飼い主にべったり甘えることはなく、どちらかといえばオスの方が人懐っこい傾向があります。
また臆病な一面もありますので、怖がらせてしまうと関係が悪くなってしまうこともあるでしょう。
「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」の飼い方を比較
それでは共に暮らす上で注意することを見ていきます。
- 「スコティッシュフォールド」は、小まめに耳の掃除が必要
- 「マンチカン」は、キャットタワーの高さは低めに調整
身体に合わせた飼い方をしてあげましょう。
「スコティッシュフォールド」は、小まめに耳の掃除が必要
長毛の「スコティッシュフォールド」は、毛が絡まり毛玉になりやすいため週に2〜3回はブラッシングが必要です。
短毛タイプの場合も、定期的にブラッシングをしてあげましょう。
耳が折れている子は汚れが溜まりやすいので、小まめに耳掃除をして下さい。
折れている部分は優しく丁寧にケアします。
「マンチカン」は、キャットタワーの高さは低めに調整
「マンチカン」は足の長さに関わらず、とてもパワフルに動くので遊ぶためのおもちゃや場所を十分に確保しましょう。
一般の猫より、足が短いので跳躍力は劣ります。
短足タイプの子の場合には、キャットタワーの高さは低めに調整してあげると良いです。
長毛の場合には、週に2〜3回ブラッシングをしましょう。
短毛の子は定期的にブラッシングをして、毛球症を防ぎます。
「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」の病気を比較
猫種によって気をつけるべき病気は異なります。
特に「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」を飼う場合には、遺伝性疾患をチェックしておきましょう。
- 「スコティッシュフォールド」の「スコ座り」には要注意
- 「マンチカン」は、比較的丈夫
それぞれのなりやすい病気見ていきます。
「スコティッシュフォールド」の「スコ座り」には要注意
「スコティッシュフォールド」は、近親交配が多くされてきたことで遺伝性疾患が出やすいでしょう。
特に多いのは「骨瘤(こつりゅう)」という軟骨のこぶで、手足や尻尾の関節部の軟骨が大きくなり痛みが出て歩行困難となってしまう遺伝性骨軟骨異形成症です。
また、後ろ足や尻尾が変形してしまうこともあります。
この障害は折れ耳の両親から生まれた子猫に発生する確率が高いので、折れ耳同士の交配は禁忌とされているのです。
健康な「スコティッシュフォールド」を産むには、耳の立っている子との交配でなければいけません。
遺伝性疾患は5~6歳までに発症することが多いので、よく観察し異常が見られた場合には早めに動物病院を受診しましょう。
また折れ耳の「スコティッシュフォールド」は、「スコ座り」という特有の座り方をする子がいます。
この座り方が可愛いと評判なのですが、「スコ座り」をするということは後ろ足に障害を持っている可能性があるので注意が必要です。
その他、内臓疾患も起きやすく心肥大や腎臓障害などが見られます。
多発性嚢胞腎を発症してしまった場合は厄介で、今のところ治療方法はありません。
「マンチカン」は、比較的丈夫
「マンチカン」は脚は短いですが胴長ではないので、ダックスフンドのような脊椎への問題は少ないとされています。
「マンチカン」は雑種猫との交配も認められているので、先天性疾患も後天性疾患も少なく比較的丈夫です。
しかし両親とも短足の間に生まれた子猫は、原因不明の突然死をすることがあり寿命は短いとも言われていて10歳を越えると高齢期に入ります。
足が短いので、運動不足による肥満や糖尿病はヘルニアの原因となってしまうので注意いましょう。
バランスの良い食事を意識して与えてください。
また、高齢の「マンチカン」は慢性腎不全が起こりやすいです。
水をたくさん飲んだり、たくさん尿をする場合には腎不全の可能性があります。
これらの症状が現れた場合には、動物病院を受診し血液検査をしましょう。
「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」の起源と歴史を比較
「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」は、どちらもまだ歴史の浅い猫種です。
- 「スコティッシュフォールド」は、1匹の猫から始まった。
- 「マンチカン」のような短足猫は、昔から確認されている。
どちらも、猫種の起源がはっきりしています。
それぞれの歴史を見ていきましょう。
「スコティッシュフォールド」は、1匹の猫から始まった。
「スコティッシュフォールド」は、1961年にスコットランドの農家に生まれたスージーという一匹の白猫が起源です。
スージーはこの農場にいた他の猫たちとは違って、生まれてからどれだけ月日が経っても耳が立ちませんでした。
1963年にスージーが出産した子猫の中に垂れ耳の子が発見され、垂れ耳は遺伝形質と確認されて計画的に繁殖が始まります。
スージーから生まれた子猫は、「ブリティッシュショートヘア」と交配しスノーボールという白猫を出産しました。
スノーボールは、地元の展示会で紹介されます。
スージーが生まれてから10年めの1971年には、数匹の垂れ耳の個体がアメリカの遺伝学者の元へ移送されました。
それ以後アメリカで「ブリティッシュショートヘア」と「アメリカンショートヘア」を用いて品種改良が続けられ、1994年に「スコティッシュフォールド」という名称がつき猫種として公認されました。
「マンチカン」のような短足猫は、昔から確認されている。
「マンチカン」が猫種として認められた歴史はまだ浅いですが、突然変異の短足猫は昔から確認されています。
1944年にイギリスの獣医師が健康的な短足猫を発見、1956年にはソビエト連邦でも発見されています。
1970年にはアメリカのニューイングランドでも発見されました。
本格的に繁殖がなされたのは、1983年にアメリカのルイジアナ州でトラックの下で暮らしていた突然変異の短足猫が発見されてからです。
その子は様々な研究の対象とされて、遺伝学上の検査にて健康体であることがわかりました。
一般的な足の長さの猫と交配を試みると、短い脚の子猫が生まれたのです。
それからブリーダー主導で異種交配の計画がスタートし、論争を巻き起こしました。
積極的に交配をするべきだと主張する人と、遺伝的な異常なので公認は避けるべきだという人の意見がぶつかります。
しかし北アメリカで繁殖が続けられ、1995年に新種として認定されました。
「スコマンチ」は可愛いけれど要注意!
「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」の組み合わせから生まれたのが「スコマンチ」です。
折れ耳と短足という特徴を引き継いでいるので、ビジュアルの可愛さはたまりません。
が、しかし「スコマンチ」は遺伝子の面からすると健康のリスクが大きいです。
マンチカンを猫種として公認しているTICAでは、他の純血種と「マンチカン」の交配を認めていません。
交配自体が違法だと、繁殖禁止を主張する声もあります。
人気YouTuber「ヒカキン」の飼い猫「まるお」と「もふこ」はかわいそう?
「スコティッシュフォールド」は、人気YouTuberのヒカキンさんが折れ耳の「まるお」と「もふこ」を飼い始めたことで種の健全性について疑問を問う論調が再熱しています。
「スコティッシュフォールド」は人間が近親交配をさせて意図的に作り上げたため、「かわいそうな品種」とも言われているのです。
垂れ耳は軟骨以上が原因であり、遺伝性疾患が多いというのは事実です。
シドニー大学の獣医内科専門家であるリチャード・マリク博士は、「繁殖させるのは残酷で倫理的に弁解の余地がない」と語っています。
スコットランド動物虐待防止協会(SSPCA)は、自治政府に対して繁殖を禁止するよう求めているともタイムズ紙で伝えられています。
その他、人気の猫種をご紹介!
アイリスオーヤマ株式会社による飼い猫に関するアンケート、「猫の国勢調査2019」が行われました。
日本で飼われている猫の種類と匹数のランキングが載っています。
その結果は、以下の通りです。
順位 | 種類 | 匹数 |
1位 | MIX・雑種・混血種 | 1007 |
2位 | 日本猫(三毛・茶トラ) | 288 |
3位 | アメリカンショートヘアー | 77 |
4位 | スコティッシュ・フォールド | 66 |
5位 | マンチカン | 31 |
圧倒的に雑種を飼っている家庭が多いことがわかりますね。
私が飼うとしても、やっぱ「雑種」かなー。
個人的には猫は買うのではなく拾ってくるっていうイメージがあります。
三毛や茶トラの「日本猫」は、海外でも人気があるようです。
「アメリカンショートヘア」の方が「スコティッシュ・フォールド」と「マンチカン」より人気だというのは意外でした。
と言っても匹数の差はそんなに大きくありません。
通称「アメショー」は、艶やかな毛並みが魅力です。
- 「スコティッシュフォールド」はのんびり屋さんで、「マンチカン」は陽気で好奇心旺盛な子が多い
- 身体の特徴に合わせて買い方に工夫が必要
- どちらもまだ歴史の浅い猫種
- 人間が近親交配させて作り上げた品種なので、問題視もされている
「スコティッシュフォールド」と「マンチカン」はどっちがおすすめ?