
愛犬の毛並みを綺麗に整えるためにも、皮膚を健康に保つためにも犬用のシャンプーは欠かせません。
犬用のシャンプーには薬用、低刺激の優しいもの、オーガニックなど様々な種類が販売されています。
どれを選べばいいか迷ってしまうかたも多いでしょう。
今回は選び方のポイントを見て、各メーカーの犬用シャンプーを比較していきます。
犬用シャンプーの選び方
まず犬用シャンプーの選び方を見ていきましょう。
ポイントは以下の通りです。
- 年齢によって選ぶ
- 愛犬の皮膚状態で選ぶ
- 短毛か長毛かによって異なる
- 毛色によっても分かれている
- 犬種別で選ぶ
- 水を嫌がる子や老犬には無水シャンプー
- 容量も重要
それぞれ見ていきます。
年齢によって選ぶ
犬は3ヶ月を過ぎた頃からシャンプーすることができます。
皮膚や毛が完全ではない子犬には、パピー用のシャンプーを使いましょう。
成犬用よりも低刺激に作られています。
愛犬の皮膚状態で選ぶ
愛犬の皮膚状態によって選ぶことも大切です。
乾燥しやすい子もいれば脂っぽくなる子もいるので、合うものを選びます。
皮膚に白い粉のようなフケが出ていたり、毛がパサついている場合には乾燥肌用の「しっとりタイプ」を選ぶと良いです。
逆に皮膚の脂分が多くベタつく子には、「さっぱりタイプ」が良いでしょう。
痒みがある子にはユーカリが配合されているものが良いです。
フケを抑えるにはグリセリンがおすすめされています。
皮膚に疾患のある子やアトピー、アレルギーを持っている犬には薬用のシャンプーが良いでしょう。
抗菌性や抗真菌性、抗脂漏性があるものなどバリエーションは豊富なので悩んだ場合には獣医師と相談して選んでください。
短毛か長毛かによって異なる
私は、長毛犬しか飼ったことがないのでふんわりと柔らかく仕上がるシャンプーしか使ったことがありませんでした。
短毛種にはハリやコシが出るタイプが良いそうです。
毛が絡みやすかったりすると日々のお手入れが大変ですので、愛犬の毛の長さによってシャンプーを選ぶことは大事ですね。
毛色によっても分かれている
犬用シャンプーは白系やブラウン系、ブラック系、全毛色対応など毛色に対応したものもあります。
カラーシャンプーと言ってもブルーやピンクなどいたずらに色付けるものでなく、より白い毛を綺麗に際立たせるホワイトニングシャンプーや黒い毛並みを綺麗に保つものなどです。
毛に色をつけるカラーシャンプーを選ぶ場合には、天然素材の色素が使われているものが良いでしょう。
犬種別で選ぶ
犬種別のシャンプーも販売されています。
プードルならばフワッとした仕上がりに、チワワなら滑らかな毛並みになるなど犬種によって異なる毛並みの特徴に合わせて作られています。
愛犬の犬種のシャンプーがあればそれを選ぶと良いでしょう。
水を嫌がる子や老犬には無水シャンプー
水を嫌がる子や病気、老犬でシャワーができない子には水のいらない無水シャンプーがおすすめです。
舐めても安全な成分で作られています。
洗い流す通常のシャンプーよりも刺激が強い界面活性剤などを含んでいないものが多くあるので、日常のケアとしても使えるでしょう。
容量も重要
犬用シャンプーにはお徳用の大容量サイズが売っています。
コスパを考えると大容量の方が良く思えますが、使い切れる量のものを選ぶようにしましょう。
犬用のシャンプーは開封してから半年以内で使い切るのが良いそうです。
半年以上が経つと成分が変化しやすくなり、薬用や抗菌タイプはその効果が薄れてしまうと言います。
犬は毎日シャンプーをする必要がないので、シャンプーの頻度に合わせて容量を選んでください。
愛犬に優しいおすすめペットシャンプー
愛犬にとって優しいペットシャンプー製品を見ていきましょう。
- フジタ製薬 薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー
- A.P.D.C. ティーツリーシャンプー
- キリカン洋行 ノルバサン シャンプー
- クイック&リッチ トリートメントインシャンプー全犬種用リフレッシュサボン
- ジョイペット 薬用スキンケアリンスインシャンプー
- たかくら新産業 オーガニック シャンプー
- HappyPeter オーガニックホホバとティーツリー犬用シャンプ
- シャンメシャン 自然のシャンプー
- コペットドッグラックコンディショナーインシャンプー
それぞれの特徴を見ていきます。
フジタ製薬 薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー
[wpap service="with" type="detail" id="B00FPJ9PDE" title="【動物用医薬部外品】 フジタ製薬 薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー 200g"]
フジタ製薬は、ダニ・ノミの駆除予防薬の「マイフリーガード」が有名です。
「薬用酢酸クロルヘキシジンシャンプー」は、皮膚と毛の洗浄だけでなく殺菌消臭効果もあります。
0.5%配合されているクロルヘキシジンは、高い殺菌作用があるので細菌が原因の皮膚病をも改善する効果が期待できるでしょう。
保湿剤のコンディショニング成分も配合されています。
長く有効性を保つことができるので、多くの動物病院やトリミングサロンでも使われている薬用シャンプーです。
刺激が少なく安全性が高いため、皮膚がデリケートな愛犬にも安心して使うことができます。
価格は比較的安価なので、皮膚の状態に悩む飼い主さんに選ばれている製品です。
A.P.D.C. ティーツリーシャンプー
[wpap service="with" type="detail" id="B00J1DBIEO" title="A.P.D.C. ティーツリーシャンプー 500ml"]
「A.P.D.C. ティーツリーシャンプー 」は、経験が豊富なペットオーナーと共に開発された植物由来のシャンプーです。
オーストラリア産の高い抗菌力がある「ティーツリー」という無農薬植物オイルがベースでできています。
その他には消炎消毒効果があるユーカリや防臭・消臭効果と防虫作用があるシトロネラなどの天然ハーブオイルがブレンドされておりナチュラルです。
さらに保湿効果が高いヒアルロン酸と紅藻エキスが、毛をしっとりと艶やかにしてくれます。
天然アロエベラも配合されており、フケを防止して皮膚も優しく保湿してくれるでしょう。
泡立ちと水キレも良いのでシャンプーの際の負担も軽減できると、シャンプーが苦手な犬のオーナーにも評判です。
キリカン洋行 ノルバサン シャンプー
[wpap service="with" type="detail" id="B0019570L2" title="ノルバサン シャンプー 0.5 (236ml)"]
「キリカン洋行 ノルバサン シャンプー」は、高い殺菌効果と消臭効果がありながら低刺激のシャンプーです。
デリケートな皮膚のワンちゃんや皮膚疾患のある子、子犬にも安心して使うことができるでしょう。
季節の変わり目に繁殖しやすい菌から皮膚と毛を守ってくれます。
コンディショナーも配合されているので、ふんわりと優しい仕上がりになるのも人気の理由でしょう。
これまでは動物病院でしか販売されていませんでしたが、最近ではペットショップやインターネットでも購入することができます。
1973年にアメリカで発売されて以来、様々な動物病院で愛用され続けているという歴史があるので安心して使えるでしょう。
若干価格が高くはありますが、愛犬にとっては良い製品です。
クイック&リッチ トリートメントインシャンプー全犬種用リフレッシュサボン
[wpap service="with" type="detail" id="B001BAFQKC" title="クイック&リッチ トリートメントインシャンプー全犬種用リフレッシュサボン 200ml"]
「クイック&リッチ トリートメントインシャンプー全犬種用リフレッシュサボン」は、100%植物由来の洗浄成分ヤシ・パーム由来の界面活性剤が使われている低刺激シャンプーです。
トリートメントインシャンプーなので、ダメージケアもしてくれます。
さらにシルクプロテインとロイヤルゼリーというリッチ成分も配合されているので、毛がごわつかずなめらかでふんわり美しく毛に仕上がるでしょう。
泡切れが良いため、素早くシャンプーすることができ洗い残しの心配もありません。
速乾性があるトリートメント成分が配合されているので、シャンプー後の水キレが良くドライヤーで乾かす時間も短くて済みます。
リッチな仕上がりを得たい方は、使ってみると良いでしょう。
アイリスオーヤマ 無添加リンスインシャンプー 犬猫用
[wpap service="with" type="detail" id="B003XM7NKW" title="アイリスオーヤマ ペット用 無添加リンスインシャンプー 犬猫用 600ml MRS-600"]
「アイリスオーヤマ 無添加リンスインシャンプー 犬猫用」は、防腐剤無添加のリンスインシャンプーです。
植物由来の洗浄成分が配合されており、泡立ちが良くマイルドなフロールな香りも良いでしょう。
保湿成分には3種類の天然ハーブエキスが配合されています。
肌に優しいので、子犬にも安心して使えるでしょう。
草むらが好きな愛犬には、ノミ取りタイプも販売されています。
詰め替え用も売られており、他の製品と比べてもコスパが良いです。
ジョイペット 薬用スキンケアリンスインシャンプー
[wpap service="with" type="detail" id="B002MKOGHY" title="【動物用医薬部外品】 JOYPET(ジョイペット) 薬用 スキンケア リンスインシャンプー 犬用 600ml"]
「ジョイペット 薬用スキンケアリンスインシャンプー」は、犬の毛に潜んでいるバクテリアを殺菌して皮膚トラブルを予防してくれる薬用シャンプーです。
刺激がある成分は配合されていないので、デリケートな皮膚を守ってくれケアできます。
定期的に使用すると愛犬の皮膚と毛の健康を守って、毛並みを美しく整えてくれるでしょう。
洗い上がりはスッキリとしており、リンスインシャンプーなのでサラサラの触り心地に仕上がります。
シャンプーの香りはほのかなので、愛犬にとっても良いです。
たかくら新産業 オーガニック シャンプー
[wpap service="with" type="detail" id="B00AH8IR1Y" title="メイドオブオーガニクス フォー ドッグ (made of Organics for Dog) オーガニック シャンプー 125ml"]
「たかくら新産業 オーガニック シャンプー」は、オーガニック配合率97.8%のシャンプーです。
オーストラリアはオーガニック認定が厳しいのですが、その基準をクリアしました。
オリーブやココナッツ、甘煮など植物性オイルが配合されています。
植物性のグリセリンが保湿成分です。
天然成分のシャンプーならではのキシミ感がシャンプー後に気になる場合は、コンディショナーと共に使うと良いでしょう。
石油由来成分や遺伝子組み換え植物、化学合成成分、動物性成分などは使われていません。
動物実験も行われておらず安全素材なので、動物愛好家におすすめできます。
HappyPeter オーガニックホホバとティーツリー犬用シャンプ
[wpap service="with" type="detail" id="B00QDPAO8E" title="ハッピーピーター オーガニックホホバとティーツリー犬用シャンプー 250mL"]
「HappyPeter オーガニックホホバとティーツリー犬用シャンプ」は、オーストラリアの犬用シャンプーのメーカーとコラボし開発された優しさが第一に考えられたシャンプーです。
「オーガニックホホバオイル」が配合されており、毛穴の汚れをスッキリと落としてくれるでしょう。
また、虫除け作用のある「レモンユーカリ」も配合されています。
さらに浸透力が馬油を越えると言われているエミューオイルも配合されており、着色料は無添加でノンシリコンなので敏感肌の愛犬にもおすすめです。
洗い上がりはふわふわで艶があり、飼い主にとっても満足できるでしょう。
シャンメシャン 自然のシャンプー 300ml
[wpap service="with" type="detail" id="B001GC2Q6M" title="シャンメシャン 自然のシャンプー ペット用 300ml"]
「シャンメシャン 自然のシャンプー 300ml」は、ひまわり油がメインに使われている100%植物シャンプーです。
その他に、天然ビタミンEやノミダニを予防してくれる天然ハーブエキスも配合されています。
合成界面活性剤や合成保存料、防腐剤などは使われていません。
安心して使うことができるでしょう。
リンスは別で販売されています。
コペット ドッグラックコンディショナーインシャンプー
[wpap service="with" type="detail" id="B009O6ZST4" title="コペット (COPET) ドッグラックコンディショナーインシャンプーローズピンク220ml"]
「コペット ドッグラックコンディショナーインシャンプー」は、ローズピンクの香りで愛犬の匂いを抑えてくれるシャンプーです。
ヨモギと緑茶が配合されており、ダブルで消臭成分が働きかけてくれます。
シャンプー後のローズの香りが、飼い主さんに評判です。
しかし犬にとって良い香りかというと、微妙でしょう。
自分の匂いが消えてしまうことを嫌がるワンちゃんには向きません。
しかし、匂いがきついワンちゃんには試してみる価値があります。
自宅でのシャンプーのやり方と頻度
続いて自宅でのシャンプーのやり方をご紹介します。
犬にシャンプーをしすぎるのは良くないと言われていますが、古い皮脂を落とすために2〜4週間に1回くらいの頻度で行うと良いそうです。
特に夏場はこまめにシャンプーすると良いでしょう。
シャンプーのステップは以下の通りです。
- 全身を濡らす
- 足を洗う
- お尻と内股を洗う
- 胸と背中を洗う
- 顔まわりを洗う
- シャンプーを洗い流す
- 水気を拭き取る
それぞれのステップのポイントを見ていきましょう。
ちなみにシャンプー中に愛犬がブルブルしそうになったら、背中を手で押さえてあげると止まります。
Step1 全身を濡らす
シャワーのお湯を36℃〜38℃に設定します。
シャワーヘッドを皮膚に軽く当ててお尻→後ろ足→背中→胸→前足→顔の順番にお湯をかけましょう。
全身を濡らして毛穴を開かせることで、汚れが浮き出てきます。
Step2 足を洗う
足は1本ずつ付け根から足先まで、揉み込むように洗いましょう。
肉球の間は汚れが溜まりやすいので、しっかり間まで洗ってください。
Step3 お尻と内股を洗う
ここでシャンプーを使います。
尻尾を持ち上げてお尻の穴の周りであわ立て、内股は汚れやすいので丁寧に洗いましょう。
Step4 胸と背中を洗う
胸や背中は、指の腹を使いマッサージするように泡だてて洗います。
皮膚は傷つけないように注意です。
Step5 顔まわりを洗う
顔は両手で優しく包み込むように優しく撫で洗いします。
Step6 シャンプーを洗い流す
洗い流す順番は頭→耳→顔→背中→胸→前肢→おなか→おしり→後肢です。
身体の高い位置から泡を落としていきましょう。
お腹は前足を持ち上げ後ろ足のみで立たせるようにすると洗い流しやすいです。
Step7 水気を拭き取る
濡れた身体をタオルで包み込んで、ギュギュッと抑えるように水気をしっかり吸い取ってください。
皮膚が湿っていると蒸れて匂いや皮膚炎の原因になるので、シャンプーの後は十分に乾かしてブローしましょう。
- 犬用シャンプーは、愛犬の皮膚状態や毛の長さによって選ぶ
- 毛色専用のシャンプーは、天然素材の色素が使われているものがおすすめ
- 犬種別のシャンプーなら、犬種によって異なる毛並みにあった仕上がりになる
- 水を嫌がる子や老犬には、無水シャンプーがおすすめ
- 犬用シャンプーは開封してから半年以内に使い切るのが良い
- 人間用シャンプーは愛犬に使わない方が良い