
ハムスターは、歯が一生伸び続けるので「かじり木」をかじらせて歯の長さを調整する必要があります。
しかし一口に「かじり木」と言っても様々なタイプがあり、どれを選べば良いのか迷ってしまうでしょう。
我が家の愛ハムスターへは、数種類のかじり木を与えてみました。
今回は、ハムスターの「かじり木」を比較して見ていきます。
「かじり木」が必要な理由
ハムスターは、げっ歯類なので歯が一生伸び続けます。
歯が長くなりすぎると噛み合わせが悪くなって、上手に食べ物を食べられない「不正咬合」という病気になってしまう恐れがあるのです。
「不正咬合」になってしまうと動物病院で切ってもらい治療しなければならなくなるので、普段から歯が伸び過ぎないようにしなければなりません。
柔らかな食べ物ばかり与えていると、歯が伸びてしまうので「かじり木」など硬い物を噛ませましょう。
またストレス発散にも役立ちます。
「かじり木」の種類と選び方
ハムスター用のかじり木には様々なタイプがあります。
- 小枝タイプ
- ケージに取り付けるタイプ
- スタンドタイプ
- おやつタイプ
- ヘチマタイプ
- 綿の実
それぞれの特徴を見ていきます。
小枝タイプ
「小枝タイプ」ならば手に入れやすいですし、様々な種類から選べます。
主な素材は以下の通りです。
- リンゴの木
- クワの木
- 桃の木
- パパイヤの茎
- 梨の木
など。
サイズや硬さもたくさん販売されています。
手に持ってかじる姿は愛らしく、写真を撮るチャンスです。
カリカリと囓る音も心地よく、癒されます。
我が家のハムスターにも様々な小枝タイプの「かじり木」を与えてみました。
▼「なしバー」を囓るキンクマハムスター
▼「桃バー」を囓るキンクマハムスター
▼「リンゴバー」を運びたいゴールデンハムスター
▼「パパイヤの茎」を囓るキンクマ

懐いているハムスターであれば、膝や手の上でもひたすら囓ってます。
小枝タイプを選ぶ際のポイントとしては、無添加で農薬を使用していないものが良いでしょう。
「かじり木」を与えたことない方は、まずは小枝タイプを試してみることをおすすめします。
ケージに取り付けるタイプ
ケージに取り付けて固定するタイプの「かじり木」も多種類販売されています。
このタイプならばケージを囓ってしまうのを予防できるとペットショップの店員さんに聞き我が家でも導入してみました。
よく噛む場所に設置すると、「かじり木」に興味が移るのでケージを噛むのを予防できるということです。
我が家のハムスターは天井にぶら下がって囓る癖があるので、上に取り付けてみました。
また横に取り付けられる金網がなかったのも上につけた理由です。

つけた当初は多少囓ってくれましたが、すでに飽きてしまったようです。
金具を囓ってしまわないか不安がありましたが、それはありませんでした。
しかし、結局ケージを囓る癖は治らなかったです。
ケージを噛むと口を傷つける恐れもある上に、ケージもズタズタになりますから噛み癖がある子には気をつける必要があります。
うちの子には効果がありませんでしたが、興味を「かじり木」に移せるかは好みにもよるかもです。
ケージを囓る癖がある場合には、取り付けるタイプの「かじり木」を試してみてください。
スタンドタイプ
木製のスタンドタイプなら、「かじり木」としてだけでなく寝床や足場としても役に立ちます。
他のタイプよりもサイズが大きいため、長く使えて壊れにくいでしょう。
ハムスターが中に入れるタイプだとフンや食べ物で汚れてしまうため、定期的に掃除が必要です。
我が家では、スタンドタイプは足場にできるものを使ってみました。

やはり設置したばかりの時は齧りましたが、すぐに飽きて囓らなくなりほぼ足場として使っていたようです。

足場としてもこの子にはあまり必要なかったので、ただ掃除するものが増えた感じがします。
スタンドタイプを選ぶならば、足場が必要なケージの場合や寝床になるものを選ぶと良いでしょう。
おやつタイプ
おやつタイプならば、美味しく食べながら歯を削ることができます。
クッキーを圧縮して硬くしたものやコーンでできたものが人気です。
他の「かじり木」よりも美味しいので、喜んで囓ってくれるでしょう。
他のタイプのかじり木を全然囓ってくれない子でも、おやつとして囓ってくれるかもしれません。
ハムスターにとっては嬉しい「かじり木」ですが、与えすぎると高カロリーになってしまうので注意は必要です。
我が家では小枝タイプをよく囓ってくれるので、おやつタイプの「かじり木」は与えたことがありません。
他の「かじり木」を囓ってくれない子に与えてみると良いでしょう。
ヘチマタイプ
ヘチマタイプならば、木の「かじり木」とは噛みごこちが違います。
硬すぎず程よい柔らかさがあるので、気分転換にも良いでしょう。
囓るだけでなく転がして遊んだりと、おもちゃとしてストレス解消にも効果があります。
基本的に食用ヘチマなのでハムスターが食べてしまっても安心です。
ヘチマタイプは与えたことがないので、おもちゃとして与えてみたいなと思います。
綿の実
綿の実ならば、囓って遊びながら巣作り用の綿としても使用でき複数の役割をになってくれます。
綿はハムスターが引っ張り出すので、そのままケージに入れればOKです。
綿を全て出しきった後のカラを囓ったり、中に入ったりして遊ぶ子もいます。
喜んで遊ぶハムスターが多いようで、Amazonのレビューも高かったです。
ただし、綿が部屋に舞ってしまうことを気にする声もありました。
綿が必須な冬に重宝しそうです。
私はまだ与えたことがないので、次の冬には与えてみようと思います。
おもちゃとして、寝床の素材として多機能なものを与えたいという方におすすめです。
かじり木の替え時は?
続いては「かじり木」の替え時を見ていきましょう。
我が家では、常に何かしらのかじり木を与えています。
だいたいケージを掃除する時に交換するのですが、ハムスターが「かじり木」を最後までかじりきることってなかなかありません。
小枝タイプだったらズタズタになっているので、だいたいの替え時の目処がつきます。
スタンドタイプだとほとんど噛まなかったり、噛んでいても丈夫だし大きいため替え時は迷ってしまうでしょう。
ハムスターの生涯ずっと保つ場合もあります。
端っこが鋭利になっていないか、針金などが飛び出てないかなどは注意して見てあげると良いでしょう。
ハムスターが怪我しないように、ケージの掃除をするたびにチェックすると良いですね。
「かじり木」を全く囓ってくれない場合は?
「かじり木」を与えても全く囓ってくれない子もいます。
上記で紹介した通りかじり木には様々な種類があり、大きさや形状も様々です。
個体によって好みが異なるので、いろいろと与えて試してみると良いでしょう。
木製のものを試してダメだったらヘチマやコーンなど、工夫してみることが大切です。
我が家の場合は、小枝タイプがしっくりきました。
2匹のハムスターを飼育してきましたが、どちらも小枝タイプを好みスタンドタイプはほとんど噛まなかったです。
初めはお手頃で手に入れやすい小枝タイプから与えてみることをおすすめします。
おやつタイプは与え続けると太ってしまう恐れもありますので、注意しましょう。
かじり木は絶対必要?
冒頭で「かじり木」は歯が伸びすぎないようにするために必要だと解説しました。
しかし、「かじり木」を全く使用していなくても歯の状態が良いという子もいます。
我が家も昔飼ってたジャンガリアンハムスターには「かじり木」を与えていませんでしたが、歯の状況は良好でした。
個体や飼育環境によっては、かじり木をあげなくても問題ない場合もあります。
乾燥フードが硬めでかじり木の役割をしていたり、食事によっては歯が伸びない場合もあるそうです。
しかし、「かじり木」には歯の伸び防止だけでなくストレス解消の役割もあります。
ストレスを発散させるためにも、与えてあげると良いでしょう。
普段とは違うハムスターの愛らしい姿が見れて、可愛くて楽しさもあります。
いろんな姿が見れて、与えるのが楽しい!
我が家では、小枝タイプを与えていれば間違いなく囓ることがわかっているのですが様々なタイプを与えています。
新しいものを与えると興味津々に寄ってきて、新しい反応をしてくれるのが楽しいのです。
ハムスターも歯のケアとストレス発散になるし、飼い主としては可愛い姿が見れて癒されます。
与えたことがないという方は、是非与えてみてください。
ハムスターの短い生涯に、たくさんの楽しさを与えて好奇心を満たしてあげたいなーと思います。
- まずは小枝タイプを試してみると良い
- ケージを囓る癖がある子には、取り付けるタイプの「かじり木」を試してみると良い
- 足場や寝床として使えるスタンドタイプもある
- おやつタイプは他のタイプのかじり木を全然囓ってくれない子におすすめ
- 綿の実は寝床素材としてもおもちゃとしても役立つ
ハムスターのかじり木のおすすめタイプは?