
好きなアニメはいくつもあるのですが、「化物語シリーズ」は外せません。
独特な世界観がおしゃれで、個性的で可愛いキャラクター達に惹かれハマってしまいました。
時系列がバラバラなので、新しいシリーズが始まるたびに1作目から何度も見返したものです。
見返す度により深くハマっていきます。
化物語シリーズが好きな人に出会うと、キャラクターは誰が好き?一番憑かれたら嫌な怪異はどれ?って質問をしがちな私です。
今回は、そんな化物語シリーズの見る順番をまとめまして登場する怪異を比較してみましょう!
化物語の順番と登場する怪異一覧
アニメ物語シリーズは以下の順で放送されました。
- 化物語
- 偽物語
- 猫物語(黒)
- 猫物語(白)
- 傾物語
- 囮物語
- 鬼物語
- 恋物語
- 花物語
- 憑物語
- 終物語「おうぎフォーミュラ」「そだちリドル」「しのぶメイル」
- 暦物語
- 終物語「まよいヘル」「ひたぎランデブー」「おうぎダーク」
- 傷物語〈I鉄血篇〉
- 傷物語〈II熱血篇〉
- 傷物語〈III冷血篇〉
- 続・終物語
こうして並べてみるとシリーズは多い上、時系列がバラバラなのでわからなくなりそうですね。
物語シリーズごとに分けて怪異を比較していきましょう。
化物語
化物語に登場する怪異は以下の通り!
- おもし蟹
- 迷い牛
- レイニー・デビル
- 蛇切縄
- 障り猫
実際にモデルがある怪異と作者の西尾維新オリジナルのものとがあります。
おもし蟹
「おもし蟹」は、九州の山間あたりで民間伝承されているという人の思いを代わりに支えてくれる神様です。
地域により「重いし蟹」だとか「重石蟹」とも呼ばれており、人の重みを失わせます。
名前にの由来は「おもいし神」→「思いし神」という説と、
「思い」+「しがらみ」という説もあるのだとか。
下手に会ってしまうと、その人間は存在が希薄になってしまったり存在そのものが消えてしまうとも言われています。
また、蟹ではなく兎だという説や美しい女性の姿をしていることもあるそうです。
おもし蟹には会おうと思っても会えず、心の拠り所を求めている人の前にのみ現れます。
戦場ヶ原ひたぎは「おもし蟹」に会って、悪徳宗教にハマった母親への思いを切り離し自分の重みも失いました。
こんな説がたくさんあると実際に昔から存在するとされた妖怪なのかな?と思いますが、作者の西尾維新が生んだオリジナルの怪異です。
迷い牛
「迷い牛」は、牛ではなく「蝸牛(カタツムリ)」の怪異です。
「迷い牛」に出会うと、目的地に帰りつくことができずに永遠に迷い続けてしまいます。
「帰りたくない」という人の前に現れ、付いてくる者を永遠に迷わせて帰れなくさせるのです。
「迷い牛」から離れると、迷わなくなります。
「迷い牛」の正体は地縛霊です。
「迷い牛」である八九寺真宵は、地縛霊なのでした。
「迷い牛」という妖怪の言い伝えは実際にはありません。
しかし「日本妖怪大辞典」には、「迷い家(まよいが)」「迷い火(まよいび)」「迷い船(まよいぶね)」という成仏できない霊のような妖怪が載っております。
「迷い牛」は西尾維新のオリジナルでしょうが、モデルはそこから来ているのかなと思いました。
レイニー・デビル
レイニー・デヴィル 【UC】 BM-S15-047-U [weis-schwarz]《ヴァイスシュヴァルツ 化物語収録カード》
「レイニー・デビル」は名前の通り雨降りの悪魔であり泣き虫の悪魔で、階級にさえ入らない低級の悪魔です。
古くからヨーロッパに伝わるレインコートを着た猿の悪魔で、起源は雨の日に親と喧嘩した子供が猿の群れに食い殺されたことだそうな。
契約をする際に願った人間と同化します。
願いは魂と引き換えに叶えるため、叶える度に猿の部分が成長していき3つの願いを叶え終えると願った人は生命と肉体を奪われ悪魔になってしまうのです。
人のネガティブな感情や暗黒面を好みエネルギーとして、願った人の裏の願いを読んで暴力的に叶えようとします。
神原駿河は2つの願いをかけてしまいもう少しで悪魔に取り込まれそうだったところを阿良々木暦に助けられ、片腕だけ猿の手となりました。
モデルはイギリスの小説家W・W・ジェイコブズの短編小説「猿の手」でしょう。
伝統的なおとぎ話のパロディで、猿の前足のミイラが持ち主の願い事を三つ叶えてくれるという。
しかしその願い事を叶えるには高い代償が伴うという話で、化物語の「レイニー・デビル」と特徴は一緒です。
「猿の手」のあらすじを読みましたが、とても惨くて怖い話でした。
蛇切縄
「蛇切縄」は、別名「蛇切(へびきり)」や「蛇縄(じゃなわ)」、「へびなわ」、「蛇(くちなわ)」などとも呼ばれます。
悪意によりあわされる怪異です。
呪われた者は見えない蛇が足から徐々に巻きついてきて、それが顔に達した時に殺されます。
触ることができれば巻きついた「蛇切縄」を引き剥がすことができるのですが、その時に引き剥がした人に「蛇切縄」が襲い掛かるのです。
それをやり過ごせたとしても、今度は呪い返しとして呪いをかけた本人が「蛇切縄」に襲われます。
千石撫子は、クラスメイトから恋愛がらみで蛇の呪いを受けてしまったのを阿良々木暦に救われました。
蛇の妖怪や神様などの話は多く存在しておりますが、化物語の「蛇切縄」のモデルとなったものはどれかはわかりません。
障り猫
「障り猫」は別名「尾なし猫」、「白銀猫(しろがねこ)」と呼ばれます。
馬車に轢かれた尾っぽがない白い猫を埋葬した善良な人間に取り付いて、性格を豹変させるというなんだか恩を仇で返すような痒いです。
取り付いた人間に憑依し、ストレスの発散を代わりにしてくれます。
特性は常時発動型エナジードレインで、触れた者は精魂を吸い尽くされて度合いによっては死んでしまう猫といえど怖い痒いです。
羽川翼は車に轢かれた猫を埋葬したことで、障り猫に憑かれてしまいました。
日本の妖怪の一種に「化け猫」や「猫又」がありますがこれらは善良な人間に取り付くなどの特徴は内容なので「障り猫」のモデルではないでしょう。
偽物語
偽物語に登場する怪異は以下の通り!
- 囲い火蜂
- しでの鳥
- 憑藻神
それぞれの怪異の特徴を見ていきます!
囲い火蜂
「囲い火蜂」は東海地方の伝承で火鉢を囲うように巣を形成するので、「ハイバチ」や「囲う火蜂」とも呼ばれています。
江戸時代にまとめらたという「東方乱図鑑」には「触れないハチに刺され全身が火で包まれたよう」と記載されているそうな。
「囲い火蜂」は室町時代あたりに発症した怪異とされており、元は原因不明の伝染病で高名な陰陽師によって鎮められるまでに何百人もの人を殺した怪異とされています。
が、しかし実際にはその書物自体が偽史であり「囲い火蜂」は偽物の怪異なのです。
「囲い火蜂」に憑かれた阿良々木火憐は、高熱を出し寝込みます。
しかし存在しない怪異にかかることなんてないのでなんやかやあって2、3日で治り元気になるのでした。
「囲い火蜂」も他に文献などは見当たらなかったので、化物語シリーズのオリジナル怪異でしょう。
しでの鳥
「しでの鳥」はホトトギスの怪異で、特性は「不死」で吸血鬼をもを凌駕するほど不死性が強いです。
ホトトギスの生態と同じで人間の母体に「托卵(憑依)」して、子供として転生します。
生まれた「しでの鳥」は、人間に擬態しており自然に親の子供として完璧に振る舞うのです。
人に害を及ぼすことなどはなく、ただ不死身なだけで怪我や病気をしてもすぐに治癒します。
不死ではあれど不老ではないので、寿命まで生き切るとまた転生するという怪異です。
阿良々木暦の下の妹である月火ちゃんは「しでの鳥」だったことがわかりましたが、阿良々木暦は不死身で偽物の妹をこれからも自分の妹として受け入れました。
疑問だったのは「しでの鳥」である月火ちゃんが結婚して子供を生んだら、「しでの鳥」と人間のハーフになるのでしょうか?謎です。
憑藻神
「憑藻神」である斧乃木余接は、付喪神の怪異であり影縫余弦の式神です。
「例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)」という技を使い、人差し指をハンマーのように巨大化させたり驚異的な跳躍をしたりと体を爆発的に肥大化させます。
怪異の性質により基本的には平板な話し方をし表情も乏しいのですが、出会った人の影響を受けて性格や口調が常に変化するのが独特のキャラです。
付喪神は、日本に古くから伝えられており長い年月を経た道具に神や精霊が宿ったもののことを言います。
人をたぶらかすと言われており、『伊勢物語』では100年生きた狐狸などが変化したもののことを「つくもがみ」と呼ばれているそうです。
猫物語(黒)(白)
猫物語(黒)に出てくる怪異は以下の通りです。
- 障り猫(ブラック羽川)
- 苛虎
障り猫は先に触れましたので、苛虎について見ていきましょう!
苛虎
「苛虎」は嫉妬を燃料として「火」となり、嫉妬された人の家を完全に焼き尽くす怪異です。
燃やす家の前まで一瞬で移動することができます。
「苛虎」の正体は、羽川翼が生み出した新種の怪異です。
中国には虎の妖怪がたくさんいるようですが、「苛虎」のモデルとなったものは見つからなかったのでオリジナルの怪異でしょう。
傾物語
傾物語に出てくる怪異は
- キョンシー
です。
キョンシー
「キョンシー」は、吸血鬼に眷属とされたけれど血が定着せずに暴走し生まれた怪異です。
自我がなく本能に忠実に行動しています。
失敗した眷属であり劣化した吸血鬼で、日光と米が弱点です。
違う世界線で忍野忍が暴走したことで、「キョンシー」が大量発生しました。
「キョンシー」というと、手を前に垂らした中国の死体妖怪が有名です。
このキョンシーが由来になっていそうですが、傾物語に出てくる「キョンシー」はどちらかと言うとゾンビに近い様相でした。
囮物語
囮物語に出てくる怪異は以下の通り。
- クチナワ
- 蛇神
どちらも同じ蛇で、千石撫子の怪異です。
クチナワ
「クチナワ」は、北白蛇神社に祀られている神様です。
白い蛇で、蛇惨殺の償いとして千石撫子に自分の御神体を探すよう要求します。
しかし元々は千石撫子が戦場ヶ原ひたぎに嫉妬して神に願い「神の声を聞いている」と思っているだけのただの妄想です。
「クチナワ」は、怪異・妖怪伝承データベースにも載っていますが妖怪の性質とは異なっています。
蛇神
「蛇神」は、千石撫子が怪異になった姿です。
封印されていたクチナワの御神体を取り込み、神様として完全復活してしまいました。
千石撫子の髪の毛は一本一本すべてが白蛇となって、毒牙で攻撃をしてきます。
吸血鬼は毒に弱い特性があるので、蛇神となった千石撫子は何度も阿良々木暦と忍野忍を殺し続けていました。
鬼物語
鬼物語に出てくる怪異は以下の通りです!
- 吸血鬼
「吸血鬼」は化物語からずっと出ているのですが、メインになってなかったのでここで紹介しておきます。
吸血鬼
傷物語 キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード 1/8スケール ABS&ATBC-PVC製 塗装済み完…
「吸血鬼」は、「怪異の王」と言われるくらい上級の怪異です。
高い身体能力と再生能力をもち変身能力があるので全身もしくは身体の一部分を武器や翼、霧などに変化させることができます。
血液や唾液などの体液を患部に垂らすと、他の人間を回復することもでき不死身です。
吸血をするのはエナジードレイン(食事)としての場合と眷族を作るために行う場合があります。
通常の場合は吸血後に肉体を残すことなく喰らうのですが、吸血をした人間を食べずにそのままにすると眷族となってしまうのです。
ランクが高い吸血鬼は、身体の一部分を吸血するだけで眷族を作ることができます。
恋物語
恋物語に出てくる怪異は以下の通りです!
- 蛞蝓豆腐
蛞蝓豆腐
「蛞蝓豆腐」は貝木泥舟が千石撫子に植えつけた偽物で低級の怪異です。
蛇神となった千石撫子から札を引き剥がし人間に戻すために利用します。
どうせオリジナルの怪異だろうなと思ったのですが、怪異・妖怪伝承データベースには蛇を退治するために「ナメクジ」を使った話が載っていました。
もしかしたらこれがモデルになっているのかもしれません。
花物語
花物語に出てくる怪異は、
- 悪魔様
悪魔様
「悪魔様」は、人の悩みを聞いて絶対に解決してくれると言う相談屋です。
しかし、行き過ぎた悩みについては警察などの機関にまわします。
実態は、人の不幸話を収集する怪異で沼地蠟花が死んだ後に怪異となった存在です。
悪魔である「レイニー・デビル」のパーツも収集しています。
死んだ後はスッと成仏したいものですね。
憑物語
「憑物語」は、憑藻神の斧乃木余接にまつわる物語です。
忍野メメ、貝木泥舟、影縫余弦などの過去が少し明会なる回で目新しい怪異が出てくる訳ではありません。
終物語
終物語「おうぎフォーミュラ」「そだちリドル」「しのぶメイル」には以下の怪異が出てきます。
- 鎧武者
- 忍野扇
それぞれ見ていきます。
鎧武者
「鎧武者」は、キスショットの最初の眷属で初代怪異殺しの死屍累生死郎です。
不死性と再生力、戦闘力があります。
吸血鬼の眷属ですが、吸血ではないエナジードレインを駆使して体を復元する上に知識や能力をも吸収することができるのです。
とっても切ないお話でした。
忍野扇
「忍野扇」は、正体不明であることが正体である怪異です。
ちょっと意味がわかりにくいですが、阿良々木暦が自らを非難するために知らず知らずのうちに作り出してしまった怪異でした。
自身に対する負い目や引け目、罪悪感などの自己批判が具現化してしまった存在です。
暦物語
暦物語は、怪異に出会いまくった阿良々木暦の一年間の物語です。
これまでの物語と物語の間にあったまだ語られていなかったエピソードが短編アニメで綴られました。
新しい怪異は出てきません。
傷物語
傷物語は劇場版三部作です。
- ドラマツルギー
- エピソード
- ギロチンカッター
それぞれ紹介します!
ドラマツルギー
「ドラマツルギー」は、「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」を倒すために日本を訪れた吸血鬼ハンターの1人です。
「ドラマツルギー」は吸血鬼を狩る吸血鬼であり、吸血鬼の変身能力を使って体の一部を変化させた二本の大剣を武器として使っています。
身長2メートルを超える巨漢で拳のみで阿良々木暦の腕を爆散させる程の怪力がありそれでいて素早い動きで戦いますが、「怪異の王」の眷属となった阿良々木暦にはポテンシャルの差で敗北してしまいました。
エピソード
「エピソード」も吸血鬼を狩るヴァンパイアハンターの1人です。
両親の片方が吸血鬼なので、吸血鬼の血を半分受け継いでいるヴァンパイア・ハーフでもあります。
ヴァンパイアハーフは、吸血鬼より不死力は弱いのですが吸血鬼の弱点はほぼ全滅するので吸血鬼よりも特性は高スペックです。
ギロチンカッター
「ギロチンカッター」は、怪異ではなくただの人間なのですがついでに紹介しておきます。
「エピソード」と「ドラマツルギー」と共に「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」を倒し彼女の両腕を奪いました。
本職はとある新興宗教の大司教で、宗教の教義で怪異の存在を否定しています。
怪異を消すことを目的とした特殊部隊の体調も兼任しており、キスショットが3人の中で一番危険視していた人物です。
しかし、キスショットに挑み返り討ちにされ捕食されてしまいます。
続・終物語
続・終物語は、阿良々木暦が高校を卒業し大学に入学する前の話です。
鏡の中の反転した世界での物語で、これまで出てきたキャラクターがほとんど出てきます。
一番憑かれたくない怪異!
ちゅう訳で物語シリーズに出てくる怪異をまとめてみましたが、どの怪異にも憑かれたくないですねw
その中でも最も憑かれたくない怪異と言えば、私は吸血鬼かなっ。
長生きはしたいけれど、みんなが死んだ後も生き続けるのは嫌だっ!!!
ロリコン男性にとっては、金髪色白の幼女が常にそばに居るというのは幸せとも感じられるかもしれませんねっ。
それにしても、物語シリーズには多くの妄想や偽物の怪異が出てきました。
結局人間の弱さが怪異を生み出しがちと言うことで、強くあれ!!!!w
- 物語シリーズに出てくる怪異は、伝説や伝記に出てくるものがモデルのものより作者西尾維新が生んだオリジナルのもが多い
- 劇用版を見ないと阿良々木暦がどうして吸血鬼の眷属になったのかはわからない
- 怪異に憑かれてしまう場合と、自身が怪異になる場合とがある
化物語に登場する好きな怪異はどれ?