
ペット保険の比較!入る派?入らない派?
ペットを飼っている皆さんは、ペット保険には加入しておりますか?
我が愛犬は15歳まで生き晩年は介護が必要だったのですが、3日に1日は動物病院で点滴が必要なほど衰弱したため物凄いお金がかかりました。
大きな病気はせずとも歳をとればガタがくるもので、「やれる事はやってあげたい」
痛みや苦しみが少なく少しでも長く一緒にいたいと思うと、どうしても医療費がかかってしまうんですね。
ペット保険には加入していなかったのですが、もし次に犬を飼うことがあるのなら是非検討したいです。
そこで当記事は、ペット保険について調べてみました。
ペット保険に入るべきか、入らないべきかを比較していきましょう。
あなたはペット保険に入る派?入らない派?
ペット保険のメリット
まずは、ペット保険に入るメリットからお伝えします。
- 医療費の自己負担額を軽減できる
- ペット用車椅子などの補助器具を購入したときに保険金が支払われる
- 賠償責任が生じた時に保険金が支払われる
- ペットが亡くなった時に保険金が支払われる
それぞれ見ていきます。
医療費の自己負担額を軽減できる
私たち人が病気やケガをした場合、日本であれば健康保険により医療費は3割負担で済みます。
ペットの場合は公的な健康保険制度はないので、ペットの治療費は全額飼い主が負担しなければなりません。
ペットの治療費は高額になりがちです。
ペット保険に入っていればペットがケガや病気をした時に生じる入院費・手術代・通院費の一部を保険会社が負担してくれます。
保険会社によって補償の内容は異なりますが、基本的に入院補償・通院補償・手術補償はついている保険会社がほとんどです。
ペット用車椅子などの補助器具を購入したときに保険金が支払われる
ケガや病気でペットの身体に障害が残ってしまった場合、ペット用の車椅子などの補助器具が必要になる場合があります。
ペット用の補助器具は、身体に合わせて特注の場合が多く高額になってしまうでしょう。
補助器具を購入した場合にも保険金が支払われる、高度後遺症保険金特約がオプションでつけられる保険会社もります。
このような補償は、最初からついているというよりはオプションの場合が多いです。
賠償責任が生じた時に保険金が支払われる
ご自分のペットが他のお宅のペットに怪我を負わせてしまった場合や人の物を壊してしまうなどして、賠償責任が生じた場合に保険金が支払われるオプションのある保険会社もあります。
私の近所でも大型犬が小型犬を噛んで死なせてしまったという悲しい事故がありました。
躾をしっかりしていても動物ですから、まさかな事が起こらないとも限りません。
大きな動物を飼う場合には、つけておくと良いでしょう。
この補償も、オプションでつけれれる場合が多いです。
ペットが亡くなった時に保険金が支払われる
ペットが亡くなって火葬や埋葬をした場合に保険金が支払われる葬祭保険金特約というものもあります。
ペットがケガや病気で動物病院にお世話になるかはわかりませんが、いずれお別れは必ず来ることですので可能であればつけることをおすすめします。
最初からついているというよりは、オプションで付けられる場合が多いです。
葬祭保険金特約をつける場合には、亡くなった時にどのように火葬や埋葬するかも考えてからつけると良いですね。
この他にも様々なケースに対応できるよう多様なオプションを設けている保険会社もありますので、心配と思うことを選んでつけましょう。
ペット保険のデメリット
ペット保険にはメリットもあれば、デメリットもあります。
- 保証の対象外とされる病気・治療がある
- 保険に入れない・補償範囲が狭まることもある
- 保険金が高額になる場合もある
- 保険金では足らない場合もある
大事なことなので、加入する前にそれぞれ確認しておきましょう。
保証の対象外とされる病気・治療がある
動物病院でかかる全ての費用が保険の対象となる訳ではありません。
多くのペット保険会社では基本的にワクチン接種や避妊手術、去勢手術 、妊娠・出産に関わる事、健康診断などは基本的に補償の対象外です。
さらにフィラリア症やジステンパーなどの感染症は適切な予防処置をしなかったとして保険ではカバーされません。
また保険会社によっては、自然災害によるケガや先天性の疾患なども補償されないので注意が必要です。
保険に入れない・補償範囲が狭まることもある
加入時のペットの年齢や健康状態によっては、保険への加入が拒否されることもあります。
また加入できたとしても保障される範囲が狭まる場合もあるため、事前によく確認しましょう。
病歴が無い若いうちに加入するのが望ましいですね。
保険金が高額になる場合もある
人間の保険でも同じですが、補償内容や限度額は保険会社やプランによって異なるでしょう。
いざという時のためにと様々なオプションを付け条件が良い保険に加入すると、月々の保険料が高くなってしまいます。
ペットが病気やケガをせず生涯を終えれば、「もったいなかったな」と感じることもあるかもしれません。
保険金では足らない場合もある
ペット保険には、治療費の全額を負担してくれる実額補償と一定の割合までしか補償してくれない定率補償とがあります。
定率補償の割合は保険会社によって異なりますが、自己負担額が大きくて保険に入っていても「治療費が足らなかった」という場合もあるでしょう。
事前にどのくらい保険金がおりるのかチェックが必要です。
ペットが動物病院を利用する割合や治療費の平均金額と比較
ペット保険にはメリットもデメリットもあることがわかりました。
しかしまだ入るかどうかは悩ましいところがありますね。
続いては以下のような観点からペット保険は必要なのか見ていきましょう。
- ペット治療にかかる費用
- 治療費の生涯平均
- 動物病院を利用する割合
それぞれ見ていきます。
ペット治療にかかる費用
ペット治療にかかる費用はケガや病気によっても、ペットの種類によっても異なります。
例えば骨折の治療の場合、全身麻酔での手術が一般的なので手術・入院・通院費用を含めて70万円以上かかることもあるそうです。
また異物誤飲してしまった場合には薬で吐かせた場合は24,900円ほどですが、内視鏡で取り出した場合には77,760円、手術ともなると220,800円もかかってしまった例もあります。
1つの病気やケガで突発的に高額が必要となる場合もあるため、ご自身で蓄えておく自信がない場合は保険に入っておくと安心ですね。
治療費の生涯平均
ペットが生まれてから亡くなるまでの生涯で必要とされる治療費の相場は、665,524円とされています。
月に換算すると3,900円です。
もちろんこの数値は平均値で算出されているので、もっとかかる場合もあればこんなにかからない場合もあるでしょう。
またペットの病気やケガは突然のことが多いため、ドカッと急に高額が必要となることもあります。
そういうことも踏まえてこの金額を参考に、ご自身で貯蓄しておくのも良いですね。
ペットが生涯で必要とされる治療費の相場は、保険の月額の参考として見ても良いかと思います。
動物病院を利用する割合
ペットが5歳になるまでに、何かしらの手術を行った確率は約80%とされています。
年間の動物病院の利用率は90.7%とほとんどのお宅が年に1度は動物病院を訪れていることがわかりました。
ペットによってなりやすい病気やケガは異なりますが、総じて動物病院へいく確率はとても高いです。
ペット保険に加入しているほどんどの人が手術を経験しており、年に1回以上動物病院を利用しているという結果も出ています。
実際我が家の愛犬キャバリアキングチャールズスパニエルは、白内障を患ったのと寝たきりになったことで晩年は動物病院に通いまくりでした。
人もペット高齢になるにつれて何らかの病気やケガになる恐れが出てきます。
ペット保険のトラブル!
ペット保険と検索すると、様々なトラブルも目立ちました。
ペット保険のトラブルとして多かったものは以下の通りです。
- 思ったより保険金が少なかった
- 保険の適用外だった
- 勝手に保険に加入させられていた
たくさん出てきます。
思ったより保険金が少なかった
最も多いペット保険のトラブルは、期待していたよりの保険金の額が少なかったケースです。
そもそもペットが保険の対象外の動物だった場合や、支払いの限度額が設定されている場合もあります。
または、申請期日を過ぎてしまったために保険金を受け取れなかったなんてこともあるようです。
加入前にどのような時にどのくらいの保険金が出るのかと対象となる動物の種類、申請の期日はしっかり確認しておきましょう。
飼い主がペット保険の内容をしっかり把握できておらずトラブルになるケースがあります。
しかしペット保険は病気やケガ、動物の種類などパターンがとても多いので内容を把握するのは困難です。
実際にいくつかのペット保険のサイトを見てみましたが、全てを把握するのは難しいと感じました。
親切にわかりやすいペット保険を選びたいですね。
保険の適用外だった
ペット保険の適用外となる病気は、意外にも結構多いです。
ワクチンによって予防ができる感染症や先天性のもの、発達以上が原因の病気などです。
膝ヘルニアや肛門腺除去など疾病治療ではない施術や手術も適応外です。
ケガに至っては、発症した状況によっては保険金支払いの対象外となってしまいます。
台風や地震などの自然災害による場合や飼い主の重過失によるものなどです。
例えば我が愛犬は肛門腺が炎症を起こさないよう肛門絞りをよく動物病院でやってもらっていたのですが、これはペット保険の対象外のようです。
勝手に保険に加入させられていた
保険の内容ではなく、勝手に保険に加入させられていたというトラブルも目にしました。
ペットショップでペットを購入した際に、ペット保険にも自動的に加入させられていたというケースです。
そのような理不尽なペットショップはそうそうないでしょうが、ペットショップから迎え入れた方は今一度確認した方が良いでしょう。
ペット保険に入る?入らない?
私自身としては、ここまできても迷います。
今はハムスターしか飼っていないので入りませんが、今後買うペットの種類によってなりやすい病気を調べてから検討します。
犬とフェレットを飼ってきた経験上から言いますと、生涯で治療費に数十万は確実にかかるでしょう。
ペットも長寿になってきてるので健康に気を使ってても、どうしても病気やケガはおきてしまいます。
ただしその内容が保険の対象となるかはわからないのと、トラブル例を見ているとペット保険にまだ安心感は持てないのが正直なところです。
自分で貯蓄ができる人は入らなくても良いのではないでしょうか。
ペット保険の加入率・普及率は?
実際ペット保険の加入率はどのくらいなのでしょうか。
日本でのペット保険の普及率は9%という調査結果があります。
この記事を書くにあたり私の周りの飼い主に聞いてみたところ、やはりほとんどの人が加入していませんでした。
ペットも長寿になってきており、医療技術が進歩して治る病気やケガも増えてきたので医療費は高額になっていくでしょう。
私が犬を飼った時は、ペット保険はセレブが入るものというイメージがありましたが今はかつてより身近になっています。
ペット保険会社も増えています。
ペット保険の加入率は今後高まっていくでしょう。
市場も成長中です。
- ペット保険に入っていればペットがケガや病気をした時に生じる入院費・手術代・通院費の一部を保険会社が負担してくれる
- 保証の対象外とされる病気・治療は結構多い
- 日本でのペット保険の普及率は現状では少ない
- トラブルも実際はある